五十肩の症状として多くみられるのが
結髪障害と結帯障害。
ちょっと馴染みがない言葉。
専門家なら当たり前ですが、一般には知らない言葉ですが、
以前整形外科で勤めていた時に、お医者さんがよく患者さんに使っていました。
患者さんも、「うんうん」とうなずいていました、
あとで、「あの言葉、何?」
と質問されることがよくありました。
五十肩とは
・結髪障害
髪を結ぶ動作、つまり肩を上に挙げて外に広げる動作をすると痛みが出ます。
髪を結ぶだけでなく頭を洗ったりドライヤーをかけるのがつらくなります。
結髪障害の出やすいタイプとしては、デスクワークのPC作業などで
肩が前に巻き込むような姿勢となって手を下に向けて作業をしている方。
普段から腕と胸を大きく広げるような体操(ラジオ体操の深呼吸など)を心がけましょう。
・結帯動作
帯を結ぶ動作、つまり方を下に下げて内に捻りこむ動作をすると痛みが出ます。
女性ですと下着を着ける時や、服の袖に腕を通す時に痛みます。
服を着る時は肩が痛いほうの腕から袖に通して、無理な負担がかからないようにしましょう。
結帯障害の出やすいタイプは、細かい作業で腕をたくさん使う人、野球やテニスで腕をよく使う人です。
どちらも生活には欠かせない動きになるので、日常の動きに工夫をしたり、使う道具に工夫を入れて乗り切りましょう!
ちなみに
五十肩の正式名称は、
「肩関節周囲炎」(かたかんせつしゅういえん)
と呼びます。
五十肩の特徴は
① 肩関節の炎症
炎症の主徴としては
発赤(皮膚が赤くなる)
熱感(皮膚が熱くなる)
腫脹(腫れる)
疼痛(痛み)
②肩関節拘縮(肩の動きがかたまる)の場合、
肩関節の可動域が制限(肩の動きが悪くなる)
屈曲(腕を前から上げる)
外転(腕を横から上げる)
伸展(腕を後に上げる)
外旋(肘を前方に90度に曲げて、肘をわきに付けたまま、前腕を外側に開く)
などの動きがどのくらいまでできるかを診ます。
五十肩になった場合にセルフケアでやって良いこと
- 鎖骨や胸や肩周りの適度なマッサージ
- 首や肩周りの筋肉を適度にストレッチして伸ばす
- 首や胸を温める
五十肩でやってはいけないこと
- 筋トレ
- 過度な体操
- 強引なストレッチやマッサージ
こういったことをすると五十肩の症状が増す
可能性が高くなります。
筋トレ自体は悪いわけではありません。
筋トレをしてさらに筋肉に負荷をかけるのは良くありません。
また、体操も悪くありませんがやり過ぎたり、
肩が痛い動きの体操は避けて下さい。
どうしても体操をやりたい場合は専門家の指導のもと行いましょう。
強引なストレッチやマッサージは
筋肉に必要以上の負荷をかけると後からつらい思いをする可能性が
気をつけて下さいね。
簡単な五十肩対策
- 甘いもの(特に洋菓子)、冷たいお酒(冷えたビール系)を控えましょう
- シャワーで首や背中を温めましょう
このような方は治療や専門機関の受診をお勧めします。
- 症状が長引いている。
- 本やネットにある解消法をしてみてもなかなか良くならない。
- 自分が現在どんなカラダの状態かわからない。
という方は、実際にカラダをチェックしてもらったり、治療を受ける方が早く症状は落ち着きます。
最近ではテレビやネットの情報で、「自分の症状はこれかも!」と気づくことが出来るようになりましたが、必ずしも当てはまるということはなかなかありません。
お一人で悩んでいるよりも、専門の知識・技術を持っている方に診てもらうことをお勧めします。
横浜市では当院の治療も受けることが出来ます。
お近くにお住まいであったり、職場に近い、たまに行く機会がある、ということがありましたら、お気軽にご相談下さい。
スタイル鍼灸整骨院 院長 佐々木
お電話ありがとうございます、
スタイル鍼灸整骨院でございます。