半月板を痛めた患者さんから、コンドロイチン、グルコサミンのようなサプリメントについていろいろご質問がありました。
今回は、ちょっとマニアックな話になるので、結論からお話しますね。
結論
コンドロイチンとグルコサミンは例え二つを組み合わせて飲んだとしても変形性膝関節症への効果、つまり「すり減った骨や軟骨を修復する効果は期待できない」
ここからは、マニアな話になるので、結論がわかればオッケーの方は、ほかの気になる記事をお読みください。
はっきり言いますが、私もかなり調べたり、業界の方からお話を直接聞きました。
コンドロイチン、グルコサミン摂取の効果はない。
それら軟骨成分を摂取しても、実際は消化吸収される際には軟骨としてではなく、分解されて
コンドロイチンは乳糖、
グルコサミンはブドウ糖
として吸収されます。仮に、軟骨成分が腸から吸収された後に体内に入って再び元に戻ったとしても、血液として流れていき関節内の滑液にまで運ばれ、都合よく軟骨がすり減っている部分に集まり、修復されるのを助長することができるかどうかは疑問です。
本来、軟骨には血液循環がほとんどなく、代わりに関節内に存在する滑膜から分泌される滑液によって栄養されています。
人体の中でも栄養供給の優先度が低く、
血液→滑膜→滑液→軟骨
となるため生命維持において関節軟骨への栄養供給優先度は低いため、軟骨まで届けられる栄養素は限りなく微々たるものです。
関節軟骨は、厳密に言えば若干は再生能力がありますが、画像検査にて観察できる肉眼で確認できるレベルの再生能力は基本的に持ち合わせていないのです。
直接患部に注射するのではなく経口摂取である限り、成分は血中に入り全身を循環するため膝と股関節へ選択的・限定的に集まるという事は考えにくく、腰・肘・手などといった他の関節・軟骨にも同様と考えて差し支えないと思います。
つまり、グルコサミンやコンドロイチンなどの軟骨修復作用をうたう成分は、例え「医薬品」という表示があったとしても経口摂取である限り、カラダの各所の変形性関節症の痛みを改善する効果は期待できないと考えられます。
簡単にいえば、
「口から飲むサプリメントが、軟骨や関節までよい影響を与えることはほぼない」
です。
では、どうすればよいか?
サプリメントでなんとかしようとせずに、専門家に診てもらうことが、改善の近道です。
このような方は治療や専門機関の受診をお勧めします。
- 症状が長引いている。
- 本やネットにある解消法をしてみてもなかなか良くならない。
- 自分が現在どんなカラダの状態かわからない。
という方は、実際にカラダをチェックしてもらったり、治療を受ける方が早く症状は落ち着きます。
最近ではテレビやネットの情報で、「自分の症状はこれかも!」と気づくことが出来るようになりましたが、必ずしも当てはまるということはなかなかありません。
お一人で悩んでいるよりも、専門の知識・技術を持っている方に診てもらうことをお勧めします。
横浜市では当院の治療も受けることが出来ます。
お近くにお住まいであったり、職場に近い、たまに行く機会がある、ということがありましたら、お気軽にご相談下さい。
スタイル鍼灸整骨院 院長 佐々木
お電話ありがとうございます、
スタイル鍼灸整骨院でございます。