私は新人の頃不慣れなマッサージで右手~肩がしびれたことがあります。
バイトを掛け持ちしていたので、白衣を着るバイトに
ワイシャツとネクタイをきる仕事に
重いものを担ぐ仕事の掛け持ちだったので、
肩や首にかなりの負担をかけていました。
右腕のしびれでなかなか勉強に集中できず、鍼灸の専門学校の先生に
治療していただいたり、授業のモデルになったりして治療していました。
腕のシビレと肩甲骨付近のだるさをすごく感じていました。
首の骨の問題かなと思っていましたが、整形外科の首のテストで異常なし
だったのでどこに問題があるのかと考えていました。
すると、学校の先生が
胸郭出口症候群ということを教えていただきました。
胸郭出口症候群とは
高い所の物を取る時や、洗濯物干しの時のように
腕を挙げる動作でしびれや肩や腕、肩甲骨周囲の痛みが生じます。
よく感じる場所は
前腕尺側と手の小指側に沿っての痛み、
刺すような痛みと、
しびれ感、
ビリビリ感などの感覚障害に加え、
手の握力低下と細かい動作がしにくいなどの運動麻痺の症状があります。
手指の機能障害や握力低下のある時では、
手の筋肉の低下により手の甲の骨の間がへこみ、
手のひらの小指側のもりあがり(小指球筋)がやせてきます。
鎖骨下動脈が圧迫されると、
上肢の血行が悪くなって腕は白っぽくなり、
痛みが生じます。
鎖骨下静脈が圧迫されると、
手・腕は静脈血のもどりが悪くなり青紫色になります。
原因
上肢やその付け根の肩甲骨の運動や感覚を支配する腕神経叢
(通常脊髄から出て来る第五頚神経から第八頚神経と第一胸神経から形成)
と鎖骨下動脈は
①前斜角筋と中斜角筋の間
②鎖骨と第1肋骨の間の肋鎖間隙
③小胸筋の付近
それぞれの部位で絞めつけられたり、圧迫されたりする可能性があります。
その圧迫によって、
斜角筋症候群、
肋鎖症候群、
小胸筋症候群(過外転症候群)と呼ばれますが、
総称して胸郭出口症候群と言います。
胸郭出口症候群は神経障害と血流障害に基づく上肢痛、、
頚肩腕痛(けいけんわんつう)を生じる疾患の一つです。
なで肩の女性や、重いものを持ち運ぶ労働者で、前述の症状があれば、
胸郭出口症候群の可能性があります。
鎖骨上窩の頸椎寄りのところの触診で、
骨性の隆起を触れば頸肋の可能性が高いです。
手のシビレを感じると
腕の問題や脳の問題のイメージが強くありますよね。
整形外科でレントゲンを撮ってみて
骨と骨の間が狭くなっているとよく聞く言葉ですが、骨の狭くなっている問題以外にも首の周りの筋肉が硬くなってシビレをだすこともあります。
胸郭出口症候群になった場合にセルフケアでやって良いこと
- 鎖骨や胸や肩周りの適度なマッサージ
- 首や肩周りの筋肉を適度にストレッチして伸ばす
- 首や胸を温める
胸郭出口症候群でやってはいけないこと
- 筋トレ
- 過度な体操
- 強引なストレッチやマッサージ
こういったことをすると胸郭出口症候群の症状が増す
可能性が高くなります。
筋トレ自体は悪いわけではありません。
筋トレをしてさらに筋肉に負荷をかけるのは良くありません。
また、体操も悪くありませんがやり過ぎたり、
肩をすくめるような動きの体操は避けて下さい。
肩をすくめる体操は、首の前にある斜角筋などを
動かすことになりますので症状が強くなってしまうことが
考えられるからです。
強引なストレッチやマッサージは
筋肉に必要以上の負荷をかけると後からつらい思いをする可能性が
気をつけて下さいね。
簡単なしびれ対策
- 甘いもの(特に洋菓子)、冷たいお酒(冷えたビール系)を控えましょう
- シャワーで首や背中を温めましょう
このような方は治療や専門機関の受診をお勧めします。
- 症状が長引いている。
- 本やネットにある解消法をしてみてもなかなか良くならない。
- 自分が現在どんなカラダの状態かわからない。
という方は、実際にカラダをチェックしてもらったり、治療を受ける方が早く症状は落ち着きます。
最近ではテレビやネットの情報で、「自分の症状はこれかも!」と気づくことが出来るようになりましたが、必ずしも当てはまるということはなかなかありません。
お一人で悩んでいるよりも、専門の知識・技術を持っている方に診てもらうことをお勧めします。
横浜市では当院の治療も受けることが出来ます。
お近くにお住まいであったり、職場に近い、たまに行く機会がある、ということがありましたら、お気軽にご相談下さい。
スタイル鍼灸整骨院 院長 佐々木
お電話ありがとうございます、
スタイル鍼灸整骨院でございます。